9. 遠赤外線ヒーターの加熱方法

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遠赤外線ヒーターで物を加熱する際、ヒーターの温度を調節する方法と被加熱物との距離を調節する方法があるがどちらが有利でしょうか。

1. ヒーターを遠近させる方法

ヒーターと被加熱物の距離を遠近させるということは、一定に出力させているエネルギーを距離によってエネルギー密度を変化させるわけです。

Er=E/4πr2
Er:エネルギー密度
E:エネルギー
r:距離

上式により距離rが長くなるとヒーターエネルギーEは一定ですからエネルギー密度Erは距離rの2乗に反比例して減少していきます。

2. ヒーター温度を上下させる方法

ヒーター温度を上下させるということはエネルギーQを増減させることです。

Q=σ x ε x T4 x A
Q:エネルギー
σ:ステファンボルツマン係数
ε:放射率
T:絶対温度
A:ヒーター表面積

上式によりヒーター温度の上下はエネルギーの増減であってヒーター温度の4乗に比例します。

※ 以上の事からヒーターと被加熱物の距離を遠近させるよりヒーター温度を上下させる方が簡単で効果があります。
まずヒーター温度の調節をし、効果がない場合、被加熱物との距離を調節することが一般的に行われています。