18.加熱炉は経年劣化すると思いますが、その理由と対策を教えてください。

遠赤外線加熱のテストをし導入した加熱炉は、おそらくテスト結果通りの加熱効果を発揮していると思います。
そこで殆どのユーザーの生産技術は試運転結果からその加熱炉の能力を100%と規定するかもしれません。
しかし加熱炉は使用始めから1年くらいが炉壁の汚れ、反射板の汚れ、ヒーター表面の汚れ等により一番能力が落ちる期間です。
それを過ぎると安定するかそれほど効率は落ちないと思います。
特に塗装ラインにおいて塗装室からコンベアまで自動化されている場合、塗装ミストが炉内に入り炉壁等を汚します。
そこで炉の効率はそれを見越して80~90%を100%と見た方が良いと思われます。
何年か経過しそれ以上落ちた場合は他の原因すなわちヒータ-の劣化やセンサーの異常等、検査することになります。